会社経営において営業キャッシュフローと利益は別物だと覚えておきましょう。

キャッシュフローの落とし穴

 

キャッシュフローの落とし穴

 

キャッシュフローは、会社を経営する上で非常に重要なものです。
極端に言えば、キャッシュフローについて理解しているかどうかで、会社が倒産するかどうかが決まってくるとも言えます。

 

そんなキャッシュフローなのですが、実はこれには落とし穴があります。
今回はこの問題について解説していきたいと思います。

 

 

営業キャッシュフローは利益と一致しない

 

営業キャッシュフローと利益の違いを説明する男性

キャッシュフローはいくつかに分類されますが、その中の1つに営業キャッシュフローというものがあります。
これは、一定期間内に会社が本業によって稼いだお金(キャッシュ)のことを意味しています。

 

この説明を聞くと、多くの方は「それって利益と一緒じゃない?」と思われるはずです。
そして経営者の中にも、営業キャッシュフローは利益と同じだと考えている方が多くいらっしゃいます。

 

しかし、この両者は似ている部分はあるものの、実際には別物です。
利益とは、会社が儲かっているかどうかを表すもので、営業キャッシュフローとは、収入から原材料費や人件費等の費用を差引いて計算した現金収支のことです。

 

ですから、営業キャッシュフローと利益が一致することはあり得ません(数字として一致することはある)。

 

また両者のこうした違いから、営業キャッシュフローがプラスでも利益がマイナスになるということが起こります。
その際、経営者が営業キャッシュフローと利益を混同していると、当然のことながら経営判断を誤ってしまうことになります。

 

ですので、経営者はこの両者が別物であるということはしっかりと認識しておかなければなりません。
その違いに気付いていなければ、営業キャッシュフローが思わぬ落とし穴になる可能性があります。

 

 

利益が増えてもキャッシュフローがマイナスになることがある

 

利益が上昇している様子

 

上記のパターンとは逆で、利益が増えていてもキャッシュフローとしてはマイナスになるということがあります。
両者は似て非なるものですので、このようなことも起こるわけです。

 

このパターンが起こる具体的なケースは、仕入代金を払ってから販売代金を回収するまでに一定の期間がかかる場合です。

 

例えば、100万円の仕入代金を支払った2か月後に200万円の販売代金が入金されるとします。
この場合、その会社は2か月の間100万円を立替えている状態になります。

 

そんな時に、商品の売れ行きが伸びて売上げが3倍になったとします。
そうすると、その会社は2か月後に仕入代金の300万円と販売代金の600万円を受取ることになります。

 

しかし、立替えを行う額は当初の100万円から300万円に増えるわけですから、キャッシュフローとしてはマイナスになります。
ところが、利益は当初よりも3倍に増えるわけですから、当然プラスということになります。

 

このように、キャッシュフローとしてはマイナスでも利益としてはプラスになるということが起こり得るわけです。
そしてこのケースが始めのケースよりも問題なのは、キャッシュフローがマイナスで利益がプラスという状況では黒字倒産が起こる可能性があるということです。

 

キャッシュフローがプラスで利益がマイナスでも倒産は起こりませんが、キャッシュフローがマイナスになって資金が枯渇してしまうと、会社は倒れてしまいます。

 

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